親の介護は突然やってくる・・・
2021年夏に緊急搬送され「誤嚥性肺炎」「胸水」などで入院した母
2ヶ月ちょっとの入院期間中に慢性心不全がわかったり、重度の貧血で輸血をしたり・・・
やっと退院できた時には入院前の母とは別人
たった2ヶ月で人間ってこんなに変わってしまうものなのか・・・
そんな戸惑いやいきなり要介護4での在宅介護を始めたバタバタな日々を綴っていきます。
介護度「無」→「要介護4認定」に愕然とする
母は87歳にしてお産以外で初めての入院。しかもコロナでお見舞いも行けず1人でどれだけ心細かったことだろう。
でも病状さえ治まればすぐに退院できるだろうと高を括ってました。
入院して1週間を過ぎた頃でしょうか。
トイレで転んだと言われ、すぐ後にせん妄状態でベッドから落ちたとかなんかビックリするような報告が立て続けに来ました。
高齢者のせん妄状態はよくある事だと言われたのですが元々の肺炎や胸水も、そしてせん妄状態も思いのほか良くなっていかず心配な日が続きました。
それでも時々メールをくれてたので良かったのですが入院して1ヶ月が過ぎた頃
「体調全然良くならない。ご飯たべれない」
と弱気なメールが届きそこからは一切返信が来なくなりました。
先生に許可を頂いてゼリーとかプリンとか差し入れもしたのですがそれに対してのメールも一切なし
多分ここら辺からはせん妄というより認知状態になっていってたのかな?と思います。
母の入院が長引きそうだったので退院しても車椅子やそういうものが必要かな?と思い入院中に介護申請を行いました。
母はもちろんのこと父も80歳をとうに過ぎても要介護どころか要支援も受けてませんでした。それだけ元気だったという事だけどね。。。
ですがこれを機に父も一緒に介護申請をしたのです。
そして1ヶ月後認定通知が届いたら・・・
父→要支援1
母→要介護4
この結果に私自身愕然とし凄いショックを受けました。
あんなに元気だった母があっという間に要介護4になるなんて、、、
この事実を受け入れるのに(気持ちの上でね)時間が掛かりました(;_;)
ですがこの事を介護経験がある友人に話すと
「認定度が高い方がサービス受けられるのも広がるから良かったじゃん」と。
介護未経験の私はただただ数字でしか判断してませんでしたが確かに介護を受けられる幅が広がり助かったと今では思ってます。
こういう経験者の言葉って本当に大事だな。
在宅医療・在宅介護にする→その準備や手続きをする
介護認定度も決まり、母の体調やぶっちゃけ病院への不信感など諸々の事があり在宅での医療・介護を行うことに決めました。
そうなると母が家で過ごせるように必要なものやサービスなど整えなくてはなりません。
私自身がネットで調べてTELしたり、紹介で決めたりと想像以上に事務作業的なことが多く結構大変でしたね
我が家はこんな感じで介護サービスを受けるようになりました。簡単に紹介しますね
我が家の介護サービスを受けるまでの流れ
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1在宅医療の病院を決める
まずは退院しても家で母の様子を診てくれる医師が必要でしたのでネットなどで調べて私が交渉して決めました。
しかし、これは必ずしも良かったとは言えなかったなぁ~(この事は改めて記事書きます)
私自身が介護初心者でどういう医療を提供してくれるのかや我が家のこの先の方針とかが決まってないといけなかった。
もう少し行政やそれこそケアマネージャーさんが決まってから相談して決めても良かったのかもと思ってます。
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2ケアマネージャーさんを決める
こちらは入院先の医療ソーシャルワーカーの紹介でした。
ここの事務所の場所が良く通る道で知っていたし取り合えずでもお会いしてみようと思い面談した所とても明るくハキハキとして好感が持てました。
この先はケアマネージャーさんと一緒に色々と決めるのですが提案はしてくれますが決して押し付けたりはしないのでそこも良かったとおもいます。
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3福祉レンタル先とレンタル用品を決める
こちらはケアマネージャーさんがその場で電話してすぐ来てくれたレンタル先に決めました。
まずは一番大事なベッドと車椅子
特に介護ベッドは1日中寝ているところでもあるのでベッドの頭や脚が姿勢に良く動かせることや上下の高さを変えられることで介護する側の介護しやすい姿勢がとれて腰の負担が軽減されたりします。
また褥瘡にならないように床ずれマットも導入しました。
我が家が導入したベッド!
膝があがり足が下がる姿勢を取れるのでお尻でしっかりと身体を支える事が出来ます
車椅子に関してはどれくらいの時間乗るかも不明だったので取り合えず家の中を動きやすいようにコンパクトタイプを持ってきてもらいました。
あと病院からの情報が錯綜していたんですが自分でトイレに行けるって話もあり仮でトイレ内とお風呂場の入り口に突っ張り棒式の手すりを設置しました。
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4訪問看護師とリハビリ療法士を決める
母の容態が必ずしも完治している訳ではないので訪問看護師さんとリハビリ療法士さんに入っていただくことにしました。
ケアマネージャーさんが在籍してる会社に訪問看護の部門があったんですね。
でもケアマネージャーさんは
とアドバイス頂きいくつか候補を挙げていただいたのですが最終的に私がケアマネージャーさんと同じ会社の訪問看護師とリハビリ療法士をお願いすることにしました。
看護師さんには体調のチェックだけでなく排便コントロールや清拭をお願いすることになります。
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5介護ヘルパーを決める
とにかく介護というものが全く初めての私
オムツ交換だってした事ないし四六時中母の世話を出来るのか?と不安もあったので特に最初の時は土日でもヘルパーさんが来てくれる所をケアマネージャーさんに紹介して頂き決めました。
介護の始めは書類、書類、捺印の嵐
こんな感じでとにかくケアマネージャーさんに助けていただきながら基本的な介護に必要な人や物を揃えました。
そしてそのひとつひとつが契約で成り立っているんですよね。
冷静に考えれば「そりゃそうだ」と思うんですがとにかく初めての事でわからない事だらけのなかで
「書類に記入して捺印して、割り印もして・・・」とエンドレス状態な契約を交わす作業にめまいがしていました。
そしてふと、
なんて考えちゃいました。
あとは母の帰りを待つだけでしたが一向に退院日が決まらない。
ベッドと車椅子が今か今かと帰りを待ってます。
時々愛猫の寝場所にもなってましたけど(笑)
在宅介護を、在宅医療を始めるのがこんなに大変だとは思いませんでしたがとにかく母がいつ帰ってきてもいいように準備を整えました。
しかし、
在宅介護の大変さはもっともっと壮絶でこの時想像していた大変さを遥かに上回ることになるのです。。。