2021年10月末に母は退院しました。
しかし、
そこにいた母は私の知ってる母ではありませんでした。
私の事がわからない。
新しい看護師さんと言われた時のショックは大き過ぎてなにも言えませんでした。
そして私にとって初めてのオムツ交換と言う試練が立ちはだかるのでした
介護用オムツはどれがいいの?無知過ぎて失敗する
母は入院前まで本当に元気でオムツなんか不要な生活をおくってました。
そんな母のオムツ交換をしなければならない独女・・・
これにはすごく抵抗感というか私に出来るのか?葛藤がありました。
何せ甥っ子姪っ子のオムツすら替えたことがない(やりたくなかった)オバサン(^^ゞ
なので
と頭の中はてなマークでいっぱいでした。
一応看護師さんがオムツ交換のやり方を見せてくれたのですがそんなんですぐに出来るようにはならないですよね。
そしてオムツの種類もどれがいいのかわからず看護師さんに聞くも
「リハビリパンツで大丈夫」という人と「テープ式だよね」という人ともう混乱だよ。
母自身の事も「手を引いてもらえば歩けます」という報告と「歩けないでしょ」という人がいてもうパニックですよね。
とりあえず家に私が体調を崩していた時に念のため買っておいたリハビリパンツとパッドがあったのでそれでその日はやり過ごそうとしました。
でもこのリハビリパンツは薄型だったのです。
これが悲劇の始まり・・・
真夜中のオムツ交換&パジャマやシーツも丸ごと交換
夜中に母の叫び声が!!
慌てて寝室に行ったらオムツもパジャマも毛布までもびっしょり。オムツとズボンを脱ぎ捨てて下半身が露わな状態で泣いていました。
実はこの時
慢性心不全の為、利尿剤を2種類服用していたんですね。
そうなると当然尿量は多いわけで薄型のオムツで間に合う訳がありませんよね。
あまりの光景に驚き一瞬固まってしまいましたが次の瞬間この状況をどのようにしたらいいのか考えました。
父を起こす事も考えたけど一人でやった方が早いと思い、もしもの時にとっておいた厚手のバスローブを車椅子に敷き母のパジャマを脱がせそこに座らせました。
ホットタオルで下半身をふき濡れたシーツとパジャマは毛布でまとめて新しいものに変え母を着替えさせ再びベッドへ寝かせました。
在宅介護が始まってまだ1日も経ってないのにこんな状況になってしまいちょっとプチパニックというか
呆然となったけど反面一人で意外とやりこなせてしまったなぁとも思いました。
まぁここでの悲劇はあとあと起こる色んな問題に比べればどうって事ないくらいのものでしたがその時はね、何せ初めてなのでもう一気に疲れが出てきました。
全て終わるともう明け方に近くなったので洗濯を回し干して、朝一で開いているスーパーに行きおむつを購入。
たくさん種類があって迷ったけれども今日のことがあったせいかとにかく吸収量がたくさんある「おしっこ何回分」という回数が多いタイプ(夜用)のテープ式オムツとパッドを選び買ってきました。
このように『介護とは?』と全くわからない初心者で無知な状態で出発した在宅介護なのです。
在宅介護の始まり・・・あとがき
オムツを替えるのも最初は1人では無理で父に身体を抑えてもらって交換するもどの位置が正解なのかもわからず四苦八苦していました。
ケアマネさんや訪問看護師さんが来た時にコツを教えてもらい見ていると「なるほど~」と出来そうに思うんですがやはり自分だけになり教えてもらった通りやろうと思っても出来ずかなり時間が掛かってしまってましたね。
私もオムツ交換がストレスになってましたが交換される母ももたもたしている事にストレスがあったのではないでしょうか。
この時はあまり意思がはっきりしてなかったので文句は言われませんでしたがその代わり体勢を維持する力もなく私にとっては重労働でしたね。
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